パソコンが頻繁に落ちてしまうということで弊社に持ち込まれたパソコンです。
実はこの症状、夏場になるとよく起こるトラブルとして、今の時期弊社でもよく修理依頼が来ます。
パソコン内部には必ずパーツを冷やすための冷却装置というものがついており、ファンやヒートシンクが目詰まりを起こしたり、ファン自体の故障で熱が排気できなくなることが起こるとパソコンが強制終了してしまいます。
今回の事例もその一つです。
まずは冷却装置に不具合があるのかどうかというのを調べるためにパソコンを立ち上げた状態でCPU周りの温度を調べてみることにしました。
ぎゃっ!!アイドリング状態ですでに93℃もあり、真夏の気温であれば立ち上げているだけですぐにパソコンが落ちてしまうほど熱いです。
この診断結果で冷却周りのトラブルということが判明致しましたのでO/H決定です。
NEC PC-WN770のオーバーホール
今回修理するパソコンは、NECのPC-WN770という機種です。
特徴としてはモニターとデスクトップが一体型になっている今どきのパソコンです。
通常のタワー型と比べ若干スリムなので、熱がこもりやすいかもしれません。
早速分解してみましたがCPUファンの方はそれほど目詰まりは起こしておりませんがヒートシンクが完全に詰まっていることが判明。これでは放熱できません。
ヒートシンクを取り出すと埃がびっしり!
わかりやすいように光に透かしてみました。右が正常な状態です。
O/Hした後、パソコンを元の状態に戻し、再度温度を測ってみます。
アイドリング中の温度は約40℃となり、二時間負荷をかけてもMAXで57℃と安定、パソコンが落ちることはなくなりましたので納品させていただきました。ありがとうございます。